検体輸送会社のおすすめが見つかるサイト|ハコンデ

検体に適した輸送はプロに任せよう
運びたい検体別にわかる
おすすめの検体輸送会社

検体と一口に言っても、医療用検体や動物検体など、その種類は多岐に渡ります。品質を劣化させず確実に目的地に届けるためには、検体の専門知識を持つ輸送会社の選定が欠かせません。

このサイトでは、検体の種類別におすすめできる輸送会社をご紹介しています。

送りたい検体の種類別
おすすめの検体輸送会社3選

検体を一般貨物で送るのは、多大なるリスクを伴います。冷蔵・冷凍保存したとしても、その温度が適切に維持できていなければ品質劣化を招きます。劣化した検体からは、正しいデータは取れません
といっても、すべての検体に温度管理が必要なわけではなく、重要なのは検体にマッチした適切な輸送方法かどうか。ここでは代表的な検体を分別し、おすすめの輸送会社をピックアップしています。

温度管理が必要な検体
治験検体・再生医療加工品など
厳密な温度管理が求められる
不安定な状態の検体輸送に強い

アスクトランスポート
(αTemp)

アスクトランスポート
引用元:アスクトランスポート サービスサイト
(https://alpha-temp.com/)
アスクトランスポートが
不安定な状態の検体輸送に強い理由
  • 極低温から高温まで幅広い温度に対応し、ロガーで温度変化も見逃さない
  • 検体に適した梱包を施し、輸送時の振動や衝撃から保護できる
  • 空輸や幹線輸送で、早期納品や時間指定にも対応できる
混載でコスト重視
冷凍血液・髪の毛・爪など
混載便同梱でコストを抑制
安定した状態の検体輸送に強い

ヤマト運輸 特殊医薬品
ロジスティクス

ヤマト運輸 特殊医薬品ロジスティクス
引用元:ヤマト運輸 特殊医薬品ロジスティクス サービスページ
(https://business.kuronekoyamato.co.jp/promotion/pharmaceuticals/)
ヤマト運輸が
安定した状態の検体輸送に強い理由
  • 混載便を利用することにより、適正コストで輸送できる
  • 車自体に衝撃保護資材を搭載し、安定した検体なら容易に梱包できる
  • 多少の低温保管が必要であれば、クール便の混載で輸送できる
実験動物検体
マウス・ラット・ウサギなど
動物専用のゲージ付き車両で
ストレスを軽減した輸送に強い

ジェットエイト

ジェットエイト
引用元:ジェットエイト公式サイト
(https://jet8cargo.com/)
ジェットエイトが
ストレスを軽減した輸送に強い理由
  • 動物へのストレスを軽減するゲージ付き専用車両を持つ
  • 国際輸送の省庁・検疫手続きを代行してくれ、輸送の待ち時間を減らせる
  • 取り扱う実験動物検体の種類が多く、動物種ごとの個別対応ができる

送りたい検体の種類別
おすすめの検体輸送会社の
詳細紹介

おすすめした検体輸送会社3社について、より具体的な強みや温度管理・衝撃回避の技術などについて詳しくまとめました。さらに詳しく知りたい場合は、ぜひ直接お問い合わせしてみてください。

厳密な温度管理が求められる
不安定な状態の検体輸送に強い

アスクトランスポート

アスクトランスポート
引用元:アスクトランスポート サービスサイト
(https://alpha-temp.com/)

<輸送できる検体の種類>

  • 徹底した温度管理が必要な検体(例:血液・尿・便・組織)
  • 壊れやすい細胞
  • 試薬
  • ウイルスなど感染性の物質
  • DNA/RNA

アスクトランスポートが
不安定な状態の検体輸送に
強い理由

検体に適した梱包を施し、
専用車両でワンストップ輸送ができる

アスクトランスポートでは、厳密な温度管理が可能な専用車両や輸送ボックスを使用し、高温・常温・冷蔵・冷凍・極低温と幅広い温度帯に対応しています。輸送中も温度をモニタリングすることで、温度変動の影響を最小限に抑えた高品質な輸送サービスを提供できるのが強みのひとつ。
さらに専任デスクが輸送プランをコーディネートし、梱包から納品までワンストップで実施。社内リソースも大幅に軽減できます。

渋滞などのトラブル時も、
配送手段を切り替えて納品できる

渋滞や自然災害といった予期せぬ交通状況にも対応するため、空輸や幹線輸送を組み合わせたハイブリッド輸送にも対応可能。このシステムにより、柔軟なルート調整が可能で、時間に制約のある検体や医薬品などの確実な納品に期待できるでしょう。
また、輸送中のリアルタイム温度管理とログデータ提供により、品質管理の厳しい輸送にも対応しており、安心して任せられるサービスを提供しています。

アスクトランスポートの
温度・衝撃管理方法

ここではアスクトランスポートが温度管理・衝撃保護のためにどのような対策を行っているかを解説しています。

極低温帯まで担保する保冷BOXと
ロガーで温度変化を見逃さない

通常運行時はカード型のロガーを使用しています。貨物の近くに搭載することで、80℃から-40℃までの詳細な温度チェックが可能です。
特殊運行時は無線モニタリング機能を使うことで、開梱しなくてもリアルタイムで温度が分かります。万一の場合はアラームを鳴らせるので、異常発生前に素早く対応できます。

防振BOX・パレットで、
⾞両と容器の両方をカバー

検体輸送において長年の実績を持つアスクトランスポートでは、輸送時の衝撃緩衝方法についても熟知しています。
タキゲン社の防振ボックスを使うことで、ダンパーとコイルスプリングを活かし、電気的な制御を行うことなく振動を抑えられます。輸送⾞両・輸送容器ともに衝撃吸収機能を備え、検体保護に努めています。

アスクトランスポートの輸送車両

ここではアスクトランスポートが保有する検体輸送車両の情報をまとめています。

温度管理車両(1t車)
引用元:アスクトランスポート 公式サイト
(https://ask-tr.jp/vehicles/)

温度管理車両(1t車)

車両の特徴

  • 荷室の両側はガラスではなく鉄板を使用
  • 毎運行後、洗車・消毒を徹底。スノコを使い衛生面も強化
  • 換気口を車の両扉に取付け、常に新鮮な空気を循環
  • 荷室の両側はガラスではなく鉄板を使用し、防犯対策済み
  • 1台の車両で幅広い温度帯での輸送が可能(設定温度帯-10℃~60℃)
大型トラック(3t車)
引用元:アスクトランスポート 公式サイト
(https://ask-tr.jp/vehicles/)

大型トラック(3t車)

車両の特徴

  • レベリングバルブ機能で、片荷状態でも荷崩れ・荷傷みを低減可能
  • リンボーバンタイプなら荷室の高さも変更できる
  • 空気を循環させる空調装備の特殊車両
  • エアサスペンションにより荷台への振動を受け止められる

アスクトランスポートの会社概要

会社名 アスクトランスポート株式会社
本社所在地 東京都港区芝浦4-12-38
電話番号 03-3456-3671
公式サイト https://ask-tr.jp/
混載便同梱でコストを抑制
安定した状態の検体輸送に強い

ヤマト運輸
特殊医薬品ロジスティクス

ヤマト運輸 特殊医薬品ロジスティクス
引用元:ヤマト運輸 特殊医薬品ロジスティクス サービスページ
(https://business.kuronekoyamato.co.jp/promotion/pharmaceuticals/)

<輸送できる検体の種類>

  • 状態の安定した乾燥血液・便
  • 髪の毛・爪
  • 組織標本
  • 化学保存剤が含まれた尿
  • 凍結した血液・血漿・血清

ヤマト運輸が
安定した状態の検体輸送に
強い理由

一般貨物も載せた混載便で、
コストを抑えて輸送できる

ヤマト運輸の強みは、全国津々浦々にまたがる細やかな配送網。毎日のように走る一般貨物の混載便車に、検体を運ぶための専用ボックスや資材を組み込むことで、的確なエリアクリアランスを実現しながらの配送が可能
専用の輸送便がいらないため、比較的安定した状態の検体であれば、品質を維持しつつコストを抑えた輸送が可能です。

クール便を活用し、適度な温度管理で安全に輸送できる

冷凍血液や血清など、一定温度以下の管理が必要な検体なら、ヤマト運輸のクール便でも一部配送可能。独自のロジスティクス技術により、温度を逸脱した際のアラートや混雑時の自動配送ルート変更、温度上昇を防ぐリアイスなどの対応も可能。一定温度以下を保つ必要がある安定状態の検体なら、ヤマト運輸でコスパ良く運べます。

ヤマト運輸の温度・衝撃管理方法

ここではヤマト運輸の特殊医薬品ロジスティクスが、温度管理・衝撃保護のためにどのような対策を行っているかを解説しています。

輸送中の温度や位置情報を
リアルタイムで把握

配送状況や温度の推移、位置情報など、輸送物の状態をリアルタイムでモニタリングします。
温度の逸脱やセキュリティ面での異常を検知するとアラートを出せるので、自動配送ルートの変更やリアイスなど、トラブルになる前に対処可能です。

混載便のエリアを区分けし、
検体に衝撃が加わらないよう保護

混載便だと、車体の揺れで重い一般貨物とぶつかり、検体にダメージが加わる可能性が出てきます。
ヤマト運輸の特殊医薬品ロジスティクスでは、この問題をエリアクリアランスにより解決。一般貨物との間が完全に仕切られているので安全輸送が可能です。

ヤマト運輸 特殊医薬品ロジスティクスの輸送車両

公式サイトに輸送車両の情報が掲載されていませんでした。

ヤマト運輸の会社概要

会社名 ヤマト運輸株式会社
本社所在地 東京都中央区銀座2-16-10
電話番号 03-3541-3411
サービスページ https://business.kuronekoyamato.co.jp/promotion/pharmaceuticals/
動物専用のゲージ付き車両で
ストレスを軽減した輸送に強い

ジェットエイト

ジェットエイト
引用元:ジェットエイト公式サイト
(https://jet8cargo.com/)

<輸送できる検体の種類>

  • マウス・ラット・ウサギ・カニクイザルなどの実験動物検体
  • 魚類の受精卵(魚胚)等の生物検体

ジェットエイトが
ストレスを軽減した
輸送に強い理由

温度管理されたゲージ付きの
専用車両で負担を与えない

実験用動物は健康体でなければ適したデータを取れません。そのためジェットエイトでは、温度管理と衝撃保護を備えた専用車両で、動物が極力ストレスを感じないで済むように輸送します。区分けされたゲージで囲うことで動物同士の緩衝も減らし、より健康体での輸送を実現します。

動物検疫や省庁手続きを代行し、
極力早期に輸送できる

諸外国に輸送したり、逆に輸入することも多い動物検体。その際は動物検疫や省庁手続きなど、煩雑な処理が多数発生します。待ち時間が長引いて輸送が送れるほど、動物の健康状態は悪くなります。ジェットエイトはそのプロセスを代行して、早期に輸送してきた実績があります。

ジェットエイトの
温度・衝撃管理方法

ここではジェットエイトが温度管理・衝撃保護のためにどのような対策を行っているかを解説しています。

世界的な医療品輸送ガイドライン「GDP」
に準拠した輸送ができる

輸出入の多い動物検体を取り扱うジェットエイトは、国際的な医薬品輸送基準「GDP」に準拠した輸送を行っています。貨物が手元に届くまでの流通過程における、品質保証を目的にした基本的な指針であり、検体への衝撃を保護した良質な状態で運べる証拠として挙げられます。

動物に合った適温を維持し、
輸送後には証明書発行も可能

動物が健康でいられる温度帯は様々で、ジェットエイトでは各動物に適した温度での輸送が可能。輸送完了後、輸送中の温度管理レポートを作成し、合わせて消毒証明書の発行も可能です。動物の健康状態に気を配った輸送ができるのがジェットエイトの強みです。

ジェットエイトの輸送車両

ここではジェットエイトが保有する検体輸送車両の情報をまとめています。

トラックサイズ
引用元:ジェットエイト公式サイト
(https://jet8cargo.com/service/drug-cmc/gdp-charter/)

バンから10t車まで、適切なサイズの車両を手配

車両の特徴

  • 国内ネットワークを活かし、貨物量に対して適切な車両を手配できる
  • スポットから定期便まで対応可能
  • 対応温度は冷凍・冷蔵・室温の3種類

ジェットエイトの会社概要

会社名 ジェットエイト株式会社
本社所在地 東京都中央区日本橋浜町2-6-1 浜町パルクビル3F
電話番号 03-6231-0527
公式サイト https://jet8cargo.com/

医療用検体を一般貨物で送るリスクとは?

医療用検体は、診断や治療に不可欠な役割を果たす重要な物質です。これらの検体は、医療機関や研究機関で適切に取り扱われ、分析されることで、患者の状態を正確に評価し、適切な治療方針を決定するために使用されます。
しかし、医療用検体を適切な手段で送らず、一般貨物として送ることには重大なリスクが伴います。ここでは具体的なリスクについて3つに分けて解説します。

品質劣化による
データの信憑性低下

品質劣化によるデータの信憑性低下

医療用検体には、特定の温度や条件下で保存・輸送される必要のあるものがあります。適切に管理されないと、検体が劣化し、正確な診断が不可能になる恐れがあります。
一般貨物として送られる場合、温度管理が不十分であることが多く、検体の品質が損なわれるリスクが高まります

法律・規制違反による
信頼の失墜

法律・規制違反による信頼の失墜

医療用検体の輸送には、厳格な規制が存在します。これには、国際航空輸送協会(IATA)の危険物規則や、国内の各種規制が含まれます。
規則に従わずに検体を送ると、法律違反により重い罰則が科される可能性があります。関与した機関や個人の信用が失墜するリスクもあります。

生物的危険物の漏洩

生物的危険物の漏洩

多くの医療用検体は、感染の可能性がある病原体を含んでいる場合があります。適切な包装をされずに送られると、輸送中に容器が破損し、感染性物質が漏洩するリスクがあります。
輸送業者や他の貨物に関与する人々の健康が危険にさらされる可能性があります。

検体によって適切な輸送方法は違う
特性に合った検体輸送会社に依頼しよう

検体は必ずしも徹底した温度管理・衝撃保護が必要というわけではありません。重要なのは、運びたい検体の種類によって適切な管理方法があるということです。このサイトでは代表的な医療用検体を取り上げ、それぞれの輸送におすすめの会社をご紹介しています。ぜひ依頼先選びの参考にしてみてください。

検体輸送会社一覧

ここでは検体輸送会社を一覧形式でまとめ、詳しくご紹介しています。それぞれの検体輸送の強みや特徴を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

アスクトランスポート

アスクトランスポートはクライアントの多様なニーズに応え続けることを目指し、輸送事業を中心に展開している会社です。
高品質の輸送を実現するべく、ドライバー教育でドライバーの専門性を高め、ホスピタリティの心を持ち、24時間365日対応できる仕組みを整えています。

輸送できる検体 細胞、試薬、治験薬、医薬品、再⽣医療等製品・原薬培地など
温度管理
方法
温度管理BOX・温度管理専用車両・コンピュータ制御・温度ロガーなど
保有車両 1t~3tトラック・バネット車・バイク・高精度温度管理車など
輸送手段 フルチャーター・ハーフチャーター(ハイブリッド)・ハンドキャリー
輸送実績 治験 12,000件
試薬・試料 3,400件
再⽣医療 300件
※参照元:アスクトランスポート サービスサイト 2023年3⽉~4⽉のデータ(https://alpha-temp.com/)
公式サイト https://alpha-temp.com/

ヤマト運輸 特殊医薬品
ロジスティクス

言わずとしれた宅急便サービスで国内シェアの多くを占めるヤマト運輸。
時代のニーズに応え続けてきた現在も、日本を網羅する物流ネットワークを構築し、社会インフラのなくてはならない存在として、物流の通じた人々の課題解決に寄与しています。

輸送できる検体 血液・ワクチン・血清・病原体・病理検体・病原検査標本
温度管理
方法
超低温氷・専用資材
保有車両 混載便
輸送手段 トラック
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://business.kuronekoyamato.co.jp/promotion/pharmaceuticals/

ジェットエイト

ジェットエイトでは環境保全やステークホルダーのエンゲージメントアップを心に留めた企業運営を行っています。
具体的な事業としては、海上輸送や航空輸送をはじめ、医薬品・温度管理輸送サービス、低温保管サービスを提供している会社です。

輸送できる検体 実験動物・治験薬・感染性物質輸送 ウイルス | 血液検体輸送・再生医療 細胞医療・医薬品原料など
温度管理
方法
断熱梱包容器・保冷剤・蓄熱材(PCM)・温度ロガー・ドライシッパーなど
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 チャーター・航空便
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://jet8cargo.com/

鴻池運輸

鴻池運輸は、1880年創業の物流企業として名を馳せています。
「インテグレート・イノベーション(統合革新)」を事業コンセプトに掲げ、物流だけでなく生産・サービスの面も同時に担い、社会に新しい価値を創出しています。

輸送できる検体 ⼀般検体、再⽣医療品、その他感染性物質(UN3373、カテゴリーB)のほか、新型コロナウイルスのPCR検体
温度管理
方法
高機能保冷剤・専用BOX
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 空輸便・トラック便・船便
輸送実績 一般検体・再生医療品・その他検体(インフルエンザ検体、クラミジア検体、クラミジア抗原、新型コロナウイルスPCR検体など)
公式サイト https://www.konoike.net/

佐川グローバルロジスティクス

佐川グローバルロジスティクスは、佐川急便をはじめとした物流企業グループの一つです。
人口減少やDX推進などの変化による影響下でも、効率化と省人化を図り高品質で安定した物流を実現させています。

輸送できる検体 検体・医薬品・臍帯血
温度管理
方法
アイスボックス(温度管理輸送容器)
保有車両 チャーター
輸送手段 航空輸送・チャーター・公共機関
輸送実績 公式サイトに記載がありませんでした。
公式サイト https://www.sg-hldgs.co.jp/

セルート

セルートは安心・安全な物流を実現させるべく、輸送・配送における課題解決に取り組んでいます。
日本全国に物流ネットワークを構築しているので、緊急時にも柔軟に対応。丁寧なヒアリングをで適切な提案を行います。

輸送できる検体 治験検体・一般臨床検体・動物病理診断検体・細胞・試薬・医薬品・治験薬・サンプル・医療機器・再生医療等製品・原薬培地など
温度管理
方法
温度ロガー・温度管理資材
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 バイク・軽四輪・飛行機・公共交通機関
輸送実績 検体回収・細胞輸送・ 再生医療・治験薬輸送
公式サイト https://www.bio-logi.com/

佐川急便

佐川急便は物流ソリューションパートナーとして安全を第一とした物流の最適化を実現しています。
チャーターサービスをはじめ、国際物流や通販物流支援、メディカルロジスティクス事業を展開し、幅広いクライアントのニーズに応え続けています。

輸送できる検体 臨床検査検体・動物等の多様な検体など
温度管理
方法
他社が開発した専用ボックス
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 ハンドキャリー・チャーター
輸送実績 臨床検体回収・医薬品配送
公式サイト https://www.sagawa-exp.co.jp/

日本通運

日本通運は物流総合企業として、日本の輸送事業を牽引してきました。
国内では自動車輸送、鉄道利用輸送をはじめとした事業を展開。グローバルネットワークも構築しており、物流における高度なサービスを提供しているのが、大きな特徴です。

輸送できる検体 治験薬(フェーズI~フェーズIV)・治験機器・臨床検体・血液検体など
温度管理
方法
定温マルチBOX II(オプション)
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 陸・海・空の輸送モード
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト 公式サイトに記載なし

メディカルネットワークサービス

メディカルネットワークサービスは1975年に創業し、約48年間検体専門の輸送業を中心として地域の医療を支え続けてきました。
医療の一端を担っているという自覚を持ち、健康を支える人や健康を願う人の力となるよう邁進している会社です。

輸送できる検体 検体・スピッツや試験管など
温度管理
方法
3温度帯輸送が可能な専用ボックス
保有車両 ハイエース
輸送手段 軽貨物からトラック・航空便・チャーター便
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://medical-ns.com/

国際空輸

国際空輸では、メディカル関連貨物だけでなく航空会社貨物代理店として輸送サービスを提供しています。
日々大量の航空貨物を安全かつ迅速、確実に輸送しクライアントのビジネス発展に貢献している会社です。

輸送できる検体 再生医療等製品・治験薬・治験検体・臨床検体等
温度管理
方法
国際空輸メディカルバッグ
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 航空便・チャーター便
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://www.kokusaikuyu.co.jp/

近鉄ロジスティクス・システムズ

近鉄ロジスティクス・システムズは総合物流企業である近鉄エクスプレスグループの一員の、ロジティクス専業会社です。
国内輸送をはじめ、調達物流事業やトランステック事業を展開し、市場における存在感を確立すべく日々邁進しています。

輸送できる検体 医療機器・医薬品・検体・治験など
温度管理
方法
公式サイトに記載なし
保有車両 10トン・エアコン・エアサス・ウィング・ゲート
輸送手段 チャーター・飛行機
輸送実績 臨床検体・治験検体の輸送実績(2012年7月のデータ)
公式サイト https://www.kintetsu-ls.co.jp/

クライオセンド

クライドセンドは、極低温物輸送サービスを展開している会社です。確実な凍結輸送を実現し、クライアントより大きな信頼を寄せられています。
競合他社との競争ではなく、専門性があって安全かつ安心のサービスを提供しています。

輸送できる検体 受精卵・卵子・精子・iPS細胞・特殊医療サンプルなど
温度管理
方法
ドライシッパー・温度ロガー
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 ハンドキャリー・コールドチェーン輸送
輸送実績 国内外へ凍結胚・ドライシッパー輸送実績あり
公式サイト https://cryosend.com/

メディトランセ

メディトランセは検体輸送事業の他にも、映像制作やデザイン、HP作成事業、ラリー競技のサポート、奉仕活動として海難捜索救助隊を行っています。
利益を追求するだけでなく、広く社会に貢献することに注力している会社です。

輸送できる検体 治験・医師主導型治験等の資材(採血管、依頼書など)
温度管理
方法
公式サイトに記載なし
保有車両 オートバイ・四輪車・特殊車両など
輸送手段 オートバイ・四輪車・特殊車両など
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://meditranse.co.jp/

トラスト・エキスプレス

トラスト・エキスプレスはメディカル関連輸送をはじめ、緊急配送や通常配送事業を展開しています。
また、緊急災害対応アライアンス「SEMA」に参加。災害発生時の初動対応として必要な物資をピンポイントで輸送を行い、被災地支援に努めています。

輸送できる検体 生殖医療・移植用細胞・組織・実験用生物・治験製品・試薬
温度管理
方法
定温容器・温度ロガー・ドライシッパーなど
保有車両 パワーゲート車両
輸送手段 チャーター・ハンド輸送・航空便
輸送実績 月間平均治験薬交付実績1,500件以上・治験薬送付実績:製薬会社数38社(2013~2018年のデータ)・移植用組織(卵巣・動脈・心臓弁等)
公式サイト https://www.trust-ex.co.jp/index.html

ヒューマンズボンド

ヒューマンズボンドは「人間らしさをつなぐ」という言葉が社名の由来であり、AEDの普及や講習サービスも提供しています。
他には治験薬搬送や検体輸送サービスを展開。AEDコンサルティングかつ、医療搬送のスペシャリスト集団が在籍している会社です。

輸送できる検体 治験体・臨床検体・治験薬・一般医療機器
温度管理
方法
超高性能真空断熱ボックス・保冷ボックス
保有車両 公式サイトの記載なし
輸送手段 空輸・陸輸
輸送実績 公式サイトの記載なし
公式サイト http://www.humans-bond.co.jp/

ロジクエスト

ロジクエストは「届ける」を解決することをミッションとして、配送代行・バイク便、緊急配送を展開している会社です。
全国の配送業務が抱えている問題に対して、外注によるソリューションを提案。クライアントの業務実態に合わせた受託を行えるのが強みです。

輸送できる検体 血液検体やワクチン
温度管理
方法
アイスバッテリー
保有車両 軽貨物車両
輸送手段 チャーター
輸送実績 検体輸送・ワクチン輸送
公式サイト https://logiquest.co.jp/

柴又運輸

柴又運輸は創業からクライアントのニーズに応えることを第一とし、安全かつ確実に物流サービスを提供している会社です。
また、物流業務のアウトソーシングをサポートする事業も展開しており、多方面からクライアントの物流を支えています。

輸送できる検体 細胞・検体・治験など
温度管理
方法
温度ロガー・振動ロガー・保温ボックス・蓄熱・蓄冷剤・ドライアイス・ドライシッパー
保有車両 再生医療に特化した専用車両
輸送手段 ハンドキャリー・航空混載便・軽車両・国際輸送
輸送実績 たんぱく質結晶(生):42件
医薬低分子(生):2件
未分化iPS細胞(生):9件
未分化iPS細胞(凍結):7件
製品 未分化iPS細胞(凍結)(国内):9件
製品 未分化iPS細胞(凍結)(海外向け):24件(2024年7月現在)
公式サイト https://www.shibamata.co.jp/shibax/index.html

リンケージ

バイクや軽四輪による配送サービス、ビジネススーツ便による外注・医療機器の納品や点検、PC関連機器の設置・保守サービスを展開しています。国際規格であるISO27001に準拠し、セキュリティの確保に努めている会社です。

輸送できる検体 全血・血清・血漿・細胞・組織・尿・便・スワブ、治験薬・医薬品・ワクチン
温度管理
方法
温度ロガー・ドライアイス・保冷材・専用ボックス
保有車両 バイク・軽四輪など
輸送手段 陸送・空輸・鉄道など
輸送実績 処方箋薬・治験検体・PCR検体
公式サイト https://www.bs-linkage.jp/lp/index.html

タムラコーポレーション

タムラコーポレーションでは運送業だけでなく、物流サービスを展開しています。
他にも販促支援サービスや発送代行、営業代行などの事業を手掛け、クライアント一人ひとりに向けて最高のパフォーマンスを追求している会社です。

輸送できる検体 検体・治験薬など
温度管理
方法
クーラーボックス・保冷剤・ドライアイス
保有車両 軽貨物車両【冷蔵、冷凍車】
輸送手段 公式サイトに記載なし
輸送実績 治験薬・医療機器・検体
公式サイト https://www.tamura-c.co.jp/

エフワン便

エフワン便では「限りある時間の創造」という理念を掲げ、さまざまな交通手段を駆使し緊急輸送サービスを提供しています。
東京・名古屋・大阪を中心にネットワークを構築し、全国において当日緊急輸送を行っています。

輸送できる検体 血液や血漿・治験検体・試薬・医療品・医療機器など
温度管理
方法
保冷バック・温度データロガー
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 バイク・軽貨物・航空便・新幹線・ハンドキャリー
輸送実績 PCR検体・NIPT(新型出生前診断)検体・大腸がん検診で採取した検便など
公式サイト https://www.f-1bin.co.jp/index.html

メディスケット

全国を網羅した物流ネットワークと高機能物流センター、検体集荷拠点を活用し、ヘルスケア物流に大きく貢献しています。
これまでに培った医療機関との信頼関係を駆使し、社会貢献につなげています。

輸送できる検体 検体・医薬品
温度管理
方法
公式サイトに記載なし
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 電気自動車・鉄道
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://www.medisket.co.jp/

サンエス

サンエスは、検体輸送事業に特化した事業を35年以上継続している会社です。
「Safety Speedy Service」の3つSを並べてサンエスという名をつけました。社訓にも「安全・迅速・正確」と掲げ、信頼関係を築くことを最優先にしている会社です。

輸送できる検体 公式サイトに記載なし
温度管理
方法
公式サイトに記載なし
保有車両 ワンボックス系を主とし、セダン系やハイトワゴン・四輪駆動のワンボックス
輸送手段 チャーター
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://sanes-sss.jp/

ファイセル

ファイセルは、検体保管サービスを中心に手掛けている会社です。物流業務のサポートやITシステムサービスを展開。
また臨床・研究用用途細胞の保管技術と遺伝子解析技術を培い、医療関係者による研究開発サポートに注力しています。

輸送できる検体 治験検体・一般臨床検体・細胞・治験薬
温度管理
方法
ドライシッパー・ドライアイス
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 公式サイトに記載なし
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://phicell.co.jp/

グリーンエイト

グリーンエイトでは国際輸送技術を活用して、人と地球の持続的繁栄へ貢献しています。
検体・医薬品輸送をはじめ、不妊治療サービスや医薬品・原薬保管サービスを提供しています。

輸送できる検体 治験検体・治験薬・プラセボ・事前治験薬
温度管理
方法
バイオフリーズ・セピオ・フォーティスエリート・パレットシッパー・温度ロガー/湿度ロガーなど
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 陸路・航空便
輸送実績 生殖細胞
公式サイト https://green8.co.jp/

エスアールエル

検体輸送だけでなく、世界でも規模の大きいセントラルラボラトリーを中心としたネットワークで大病院はもちろん、地域医療をも支えています。
特殊検査に強みを持っています。

輸送できる検体 血液などの検体
温度管理
方法
専用の搬送BOX
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 公式サイトに記載なし
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://www.srl-group.co.jp/

TNSコーポレーション

医療物流のプロフェッショナルとして、事業を展開しています。クライアントの信頼と安全を第一とし、安心かつ確実なサービスを提供。
検体輸送で幅広いクライアントのニーズに応えている会社です。

輸送できる検体 血液・生体検体
温度管理
方法
公式サイトに記載なし
保有車両 公式サイトに記載なし
輸送手段 航空機や新幹線、軽自動車
輸送実績 公式サイトに記載なし
公式サイト https://tns-corp.net/

検体輸送の方法 基礎知識

ここでは検体の海外輸送や料金の目安、実験動物検体の取り扱い、梱包方法など、さまざまな課題を網羅的に取り上げて分かりやすく解説しています。検体輸送業界の全体像をご理解いただける内容となっています。

検体の海外輸送では、いくつかの法律や規制に留意することが大切です。例えば感染症法によると、感染性物質を含む検体の輸出や生物テロに使用される恐れのある病原体等の輸出入は厳しく規制されています。ラベル・梱包規制では、輸入国(発送先)の法令に従ってラベルや梱包をすることが重要です。その他、必要書類を用意したり、正確な情報で申請をしたりするなど通関手続きに関するルールや規制を遵守することも必要になります。

検体輸送の料金は、検体の種類や輸送距離・梱包方法・温度管理などによって変動します。一般貨物なら宅配便で数千円程度で配送可能なため、検体輸送の料金は一般貨物と比べて高くなることを前提として把握しておいてください。検体輸送では厳重な温度管理や安全対策などより厳しい基準に従って行われるため、その分輸送料金が高くなります。検体の料金について紹介しますのでご一読ください。

実験動物検体は医療用検体のなかでも特に制限が多い分野です。輸送に際してはさまざまな書類を用意したり、基準・倫理・ガイドラインをクリアしなければなりません。ガイドラインでは、動物の健康確認や配送中の快適性の確保、ストレスを与えないなど多様な指針を設けているため、それらに配慮しながら適切な方法で輸送することが大切です。

検体の梱包方法は、検体の輸送では内容物の品質を保持するため、検体の種類に応じてドライアイスやドライシッパーなどの容器に入れて必要な温度を維持します。ただし、ドライアイスを二次容器に入れるのはNGです。それが何故なのかも含めて詳しく紹介しますので、ぜひチェックしておいてください。

検体の種類別
輸送の注意点

検体輸送の種類は幅広く、血液や細胞などの状態が不安定な検体から、凍結血液・血清・髪の毛などの安定した状態の検体、実験動物検体などがあります。 検体を輸送するときは、検体の種類ごとに異なる輸送方法やリスク、注意点があることを知っておくようにしましょう。

血液の検体輸送

血液の検体輸送では、血液の種類によって温度管理の方法が異なることを覚えておきましょう。血液の種類には、赤血球製剤や血小板製剤など血液製剤と、抹消血管細胞や臍帯血など生の血液の大きく分けて二種類があります。

細胞の検体輸送

細胞検体の輸送方法は、細胞を「生きたまま」輸送する方法と、細胞を「凍結」して輸送する方法の2種類があります。いずれにおいても輸送時は、厳重な温度管理と外部刺激による損傷・破損への防止策を講じることが必要です。

動物の検体輸送

動物の検体輸送は、マウスやウサギなどさまざまな研究や実験に利用する実験動物の検体を運搬する作業です。実験用とはいえ、生き物に過度な負担を与えないための制限がとても多く、それもあって運べる業者は限られてきます。

遺伝子検査の検体輸送

遺伝子の検体輸送は、遺伝子情報の解析や病気の診断に利用する検体を輸送することを指します。比較的、温度管理がそれほど厳密に求められないのが特徴ですが、輸送中の品質低下を防ぐため、防漏性や気密性の高い容器や三重梱包を施すなど安全管理が重要です。

尿・便の検体輸送

尿・便の検体輸送では、徹底した温度管理と安全管理がキーポイントになります。検体の種類ごとに適切な温度を設定して輸送するほか、三重梱包や緩衝材を使用して輸送中の検体の破損と漏出を防ぐことが重要です。

骨髄液の検体輸送

骨髄液の検体輸送は、細菌検査やウイルス検査において重要な役割を果たしています。輸送培地への迅速な接種(細菌検査)や、発症後すぐに検体を採取すること(ウイルス検査)など、スピーディな対応が大事なポイントです。

精液の検体輸送

精液の検体輸送は、不妊治療や生殖医学の分野で活発に取引が行われています。輸送時の注意点は、運動率を保つための温度管理採取後できるだけ早く運搬する時間管理、輸送中の振動や衝撃から検体を保護するための安全対策です。

感染性物質の検体輸送

感染性物質の検体輸送は、病原体を含む可能性のある検体を運搬することを指しています。輸送に際しては、国の許可を取得したり、安全管理を徹底したり、適切に表示・ラベルを貼るなど規則やルールを守って行うことが大切です。

試薬の検体輸送

試薬・治験薬の検体輸送では、治験投与に使う試薬検体を輸送します。輸送時は、品質保持と検体の汚染を防ぐための温度管理や、三重梱包による安全管理、スピーディな配送やスケジュール管理など時間管理が必要です。

卵子や凍結胚の検体輸送は、輸送対象物が「凍結細胞輸送」か「培養細胞輸送」のどちらに該当するかによって維持・管理すべき温度が変わってきます。温度管理のほか、衝撃・振動に対しても注意を払う必要があります。

新型コロナウイルスを始め病原体を含んでいる可能性がある唾液検体。その輸送は「病原体等の輸送規制」の対象となることから、梱包材や梱包方法に一定のルールが課されています。検体の有効性を維持するため、温度管理にも注意しながら輸送しなければなりません。

病理検体の検体輸送を行うにあたっては、検体が漏れ出してしまわないよう特別な容器や梱包が必要になるケースもあります。また、感染性のある唾液検体の輸送は、病原体等の輸送規制の対象になる点にも注意が必要となります。

いわゆる放射性物質である放射性同位元素の検体輸送を行うにあたっては、陸上・海上・航空のいずれであっても国土交通省に定められた規制を遵守する必要があります。そのため専門的なノウハウを持っている業者に依頼・相談しましょう。

生体組織の検体は、疾患診断、治療効果の評価、遺伝子解析や再生医療などに利用されます。主に細胞、病理検体、血液、卵子(胚)、唾液などがあり、検体の種類ごとに適切な管理を行わなければいけません。法規制にも注意が必要です。

生物テロなどに使用される恐れがある特定病原体は、一種から四種までの分類が設けられ所持や運搬について法令で厳格に定められています。所持・管理に関する義務に違反した場合や拡散させてしまった場合には重たい処罰が課されることになります。

炎症が発生している際の菌検査を行う際など、体液(胸水・腹水・関節液)の採取を行い輸送を行う必要が生じます。体液を輸送する場合には、安全管理に加えて、正しい検査を行うために温度管理も必要です。

土壌検体は環境評価などの目的で輸送されます。輸送時には、検査内容に合わせた容器を選ぶことが大切です。密封後にラベルを貼り、依頼書も添付します。器具や容器の洗浄状態を保つことが正確な分析には欠かせません。

抗体製剤は治療や研究に使われる重要な検体で、製剤ごとに適した温度管理と迅速な輸送が必要です。バイオ医薬品の中には冷凍〜超低温輸送が必要なものもあり、専門設備とノウハウを持つ業者への依頼が安心です。

ES細胞(胚性幹細胞)は未分化性を維持したまま輸送する必要があり、温度逸脱や時間遅延が細胞品質に直結します。凍結輸送やドライシッパーの使用を前提に、実績のある専門業者に任せることが安全な検体管理に繋がります。

遺伝子ベクターは組換えDNAを含むため、輸送にはバイオセーフティレベルに適した容器や梱包を用いた厳重な管理が求められます。また、遺伝子導入済み細胞の輸送では、温度を一定に保ちつつ、振動や衝撃を極力抑える工夫が必要です。

NK(ナチュラルキラー)細胞はがん免疫療法の分野で注目されていて、輸送にあたっては適切な温度管理のもと、迅速な輸送が必要です。また、法律やルールを遵守した輸送の対応も求められます。

CPC(Cell Processing Center:細胞培養加工施設)で製造された特定細胞加工物は、品質確保のために輸送に注意が必要です。具体的には、運搬時に使用する容器や温度などの輸送条件の遵守が求められます。

検体輸送で起こるリスクを解説

検体輸送で起こるリスクは多岐にわたっています。温度管理のミス、時間管理(輸送時間)のミス、輸送中の衝撃で壊れるリスク、梱包不良による検体の破損など、リスクの種類ごとに大事なポイントと対策を解説します。

温度管理のミスで起こる検体輸送のリスクには、検体の品質劣化、病原体の増殖・感染、経済的リスクなどがあります。リスク回避のためには、検体ごとに適切な温度管理を行うことが必要です。また輸送中に少しでも温度が変化したらすぐアラートで知らせる仕組みの導入も有効となります。このようなリスク管理をしながら適切な温度管理の下で検体輸送を行うためには、専門的なノウハウと実績のある会社に相談するのがベターでしょう。

検体輸送においては徹底した時間管理も重要です。輸送時間が長引くことで起こる検体輸送のリスクには、検体の劣化や安全性の低下、経済的損失などさまざまなものがあります。検体輸送における時間管理の方法は、検体ごとに決まった規定時間を守ることです。また、万が一に備えて複数の輸送ルートや輸送手段を確保しておくことも必要になります。普通の輸送業者ではなく、複数の輸送ルートや輸送手段を持っている専門会社に依頼するのがおすすめです。

振動や衝撃で中身が壊れる検体輸送のリスクには、品質劣化、品質変性、紛失などがあります。どれも適切かつ厳重に梱包することで避けられるリスクです。輸送中の振動・衝撃で検体が壊れるリスクを回避するためには、三重梱包やクッション材を用いた検体の固定、専用容器、衝撃保護BOXの使用などが効果的です。輸送業者を選ぶときは、衝撃から検体を守るための対策をしているか、衝撃を吸収できる輸送車を備えているかといった点をチェックしましょう。

梱包の甘さが引き起こす検体輸送のリスクは大きいです。検体の破損につながったり、中身が漏出したり、温度管理の不備により品質が劣化する可能性もあります。時間とコストの増加による経済的損失も小さくありません。このようなリスクを避けるためには、三重梱包を行うことや、梱包をプロに任せることが必要です。梱包は自分でもできますが、安全確実に検体を目的地まで届けるには、梱包から頼めるプロの輸送会社に依頼するのがベターです。

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