NK細胞の輸送を行う場合には、適切な温度管理のもと、法律やルールを遵守した対応が必要です。この記事では、NK細胞の検体輸送に関する注意点などをまとめました。
NK(ナチュラルキラー)細胞は、全身をパトロールし、ウイルスやがん細胞などを見つけ次第攻撃して排除するリンパ球の一種です。生まれつき備わっている体の防衛機構である自然免疫において、重要な役割を果たしていると考えられています。
このNK細胞は、前述の通りがん細胞やウイルス感染細胞を発見して攻撃する特性から、がん免疫療法の分野にて注目されています。NK細胞療法とは、患者の免疫力を高めてがんに抵抗することを目的とした免疫療法のひとつであり、治療を行う場合には患者から採血を行い、血液中のNK細胞を培養します。その後、培養したNK細胞を再度点滴で体内に戻すことによってNK細胞ががん細胞を攻撃し、がんの進行の抑制や縮小などの効果が期待されています。
この治療のプロセスでは、検体の輸送は治療効果に関わる重要な工程です。患者から採取したNK細胞を培養施設へ運び、培養した細胞を再度患者の元に届けることが必要ですが、不適切な輸送を行った場合には培養を経た細胞が死滅したり、機能が低下したりするおそれがあります。ですのでNK細胞の輸送は、適切な温度管理のもとで迅速におこなう必要があります。
検体の輸送では、品質を安定させたまま運ぶ方法が非常に重要です。輸送を行う検体によって適切な温度や衝撃対策などは異なってくるので、個々の検体を運ぶのに優れた強みや実績を持つ輸送会社を選びましょう。
このサイトでは代表的な医療検体を「生体検体」「乾燥・凍結検体」「実験動物検体」に分け、それぞれのおすすめ輸送会社を紹介しています。依頼先選びの参考にしてください。
NK細胞検体の輸送では、細胞の品質を保証するために極めて高い水準での管理が求められます。ここでは、輸送にあたり注意すべき2つのポイントについてまとめました。
検体は温度変化に非常に弱い物質なので、輸送にあたって温度管理は非常に重要です。適切な温度管理を行わないと検体の品質が劣化してしまうおそれがあるので、再生医療や遺伝子治療の分野においては低温の状態かつ短時間で輸送することが重要です。
そのためには、冷凍(-85℃〜-75℃、-25℃〜-15℃)、冷蔵(+2℃〜+8℃)、室温(+15℃〜+25℃)などの幅広い輸送温度に対応できる専門の物流サービスを利用する必要があります。
輸送時の注意点として、NK細胞検体のようなヒト由来の検体については、国際航空貨物上において「危険物」として分類が行われています。この場合には、国際航空運送協会(IATA)が定める危険物規則書(DGR)を参照したラベルや梱包の必要など、厳格な取り扱いが義務付けられているという点にも注意が必要です。
この記事では、がん免疫療法の分野にて注目されるNK細胞の輸送についてまとめてきました。輸送の際には、温度管理や迅速な輸送が重要になってくるとともに、国内外輸送いずれの場合でも最新版のDGR参照したラベルや梱包を行う必要があるので、実績のある輸送業者を選択することも大切です。
検体を一般貨物で送るのは、多大なるリスクを伴います。冷蔵・冷凍保存したとしても、その温度が適切に維持できていなければ品質劣化を招きます。劣化した検体からは、正しいデータは取れません。
といっても、すべての検体に温度管理が必要なわけではなく、重要なのは検体にマッチした適切な輸送方法かどうか。ここでは代表的な検体を分別し、おすすめの輸送会社をピックアップしています。
※参照元:FedEx公式サイト(https://www.fedex.com/ja-jp/about/facts.html)2026年4月調査時点