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卵子(胚)の検体輸送

検体・細胞輸送、医薬品・治験薬輸送などといった特殊な管理が必要となる輸送方法のことを「メディカル輸送」といいます。このページではその中でも卵子や凍結胚(IVF)における検体輸送について、目的や注意すべきポイントなどを解説します。

卵子(胚)の検体輸送とは

凍結胚とは体外受精で得られた受精卵を凍結保存させたものをいいます。不妊治療中に転勤などといった転居をしなければならなくなった事情が出てきた際、今まで通院していたクリニックから別のクリニックに転院することになると、保管していた卵子や凍結胚を輸送する必要が出てきます。卵子や凍結胚は非常にデリケートなモノですので、輸送する際にはその取扱いに注意しなければいけません。きちんと輸送するためにはさまざまな注意すべきポイントを押さえておきましょう。

卵子(胚)の検体輸送会社の選び方

検体輸送は専門的な知識が必要になりますし、非常に大きなリスクが伴うといっても過言ではありません。輸送の対象となるモノがどういった目的で使用されるのかによっても気を付けるべき点は変わってきますので、事前にしっかりと検討を行う必要があります。検体輸送に対応してくれる業者は複数存在しますが、経験や実績・取り扱い可能品目などがそれぞれ異なりますので、自社の目的に合うかどうか、その業者がこれまでどういった案件に対応してきたかを把握したうえで選定するようにしましょう。

このサイトでは代表的な医療検体を「生体検体」「乾燥・凍結検体」「実験動物検体」に分け、それぞれのおすすめ輸送会社を紹介しています。依頼先選びの参考にしてみてください。

卵子(胚)の検体輸送で注意すべき3つのポイント

凍結細胞輸送か、培養細胞輸送か

輸送対象物が「凍結細胞輸送」と「培養細胞輸送」のどちらに該当するのかが非常に重要なポイントです。どちらに該当するかによって維持すべき温度が異なるためです。凍結細胞輸送であれば-196度、培養細胞輸送であれば37度という温度を維持・管理する必要があります。

温度管理

上記で説明した通り、輸送対象物によって維持・管理すべき温度が変わってきます。この温度管理をきちんとできなければ、輸送前と輸送後で品質が大きく変わってしまう恐れがあるためです。

振動や衝撃の対応

輸送は荷物の積み下ろしや移動中など、あらゆる場面で振動や衝撃が発生します。これは検体輸送に限らずですが、輸送・運搬においては破損や損傷などにも細心の注意を払わなければいけません。

卵子(胚)の検体輸送の実績がある検体輸送会社

体外受精によって得られた卵子や凍結胚の輸送には、非常に高度な温度管理や振動対策など、専門的な知識と設備が求められます。そのため、輸送を依頼する際には、医療分野での実績があり、特に卵子や胚の輸送経験が豊富な検体輸送会社を選ぶことが重要です。
適切な業者に依頼することで、デリケートな検体の品質を維持したまま、安全かつ確実に目的地まで届けることができます。

ここでは、卵子や凍結胚といった特殊な検体輸送において実績のある信頼できる検体輸送会社を紹介します。

アスクトランスポート

アスクトランスポート
引用元HP:アスクトランスポート公式HP
https://alpha-temp.com/

アスクトランスポートは、輸送事業を幅広く展開している企業で、培ってきたノウハウを活かし、クライアントのニーズに応じた最適な検体輸送ソリューションを提供しています。高品質な輸送サービスを支えるために、ドライバーの教育やホスピタリティの向上にも力を入れ、24時間365日体制で対応可能な体制を整えています。

検体輸送においては、厳格な温度管理が可能な資材や車両を活用。
輸送BOXは温度帯(常温・冷蔵・凍結・極低温)を4種類から選択可能で、最大96時間の保冷・保温性能を備えています。また、輸送中の衝撃を抑えるために防振パレットを使用し、検体の品質を保持します。
車両にはコンピューター制御の温度設定装置付き後室が備わっており、-10℃〜60℃まで対応できる高精度温度管理が可能です。これにより、輸送中の温度変化を最小限に抑える体制が構築されています。
治験や再生医療など、温度にシビアな検体輸送においても豊富な実績があります。

企業情報

会社名アスクトランスポート
輸送できる検体臨床検体・治験・試薬試料・医薬品・再生医療など
温度管理方法温度ロガー・保冷ボックス・ドライアイス・ドライシッパー
保有車両温度管理車両
輸送手段フルチャーター・ハーフチャーター・ハンドキャリー
輸送実績治験 12,000件
試薬・試料 3,400件
再⽣医療 300件
※参照元(2023年3⽉~4⽉のデータ):アスクトランスポート公式HP(https://alpha-temp.com/)
会社所在地東京都港区芝浦4-12-38
電話番号03-3456-3474
公式サイトhttps://ask-tr.jp/

佐川グローバルロジスティクス

佐川グローバルロジスティクス
引用元HP:佐川グローバルロジスティクス公式HP
https://www.sagawa-logi.com/

佐川グローバルロジスティクスは、佐川急便をはじめとした物流企業グループの一員として、検体輸送を含む医療分野への高品質なロジスティクスサービスを提供しています。人手不足やDX推進といった社会的課題にも対応し、効率的かつ安定した配送体制を構築しています。

検体輸送にはコスト負担軽減のため、資材と輸送をパッケージ化した「検体輸送パック」を展開しており、料金の均一化によってクライアントの経済的負担を軽減しています。
輸送資材には、冷蔵・冷凍に対応した三重梱包可能なアイスボックス(温度管理輸送容器)を使用。これらは事前に医療機関へ送付され、スーツ姿の専門スタッフが検体を回収後、安全かつ適切な温度でラボまで配送します。
輸送には航空機・公共交通機関・チャーター便を柔軟に使い分け、指定時間内での正確な配送を実現しています。

企業情報

会社名佐川グローバルロジスティクス
輸送できる検体検体・医薬品・臍帯血
温度管理方法アイスボックス(温度管理輸送容器)
保有車両チャーター
輸送手段航空輸送・チャーター・公共機関
輸送実績公式サイトに記載がありませんでした。
会社所在地東京都品川区勝島1-1-1
電話番号03-3768-8504
公式サイトhttps://www.sagawa-logi.com/

セルート

セルート
引用元HP:セルート公式HP
https://www.bio-logi.com/

セルートは、25年以上にわたるメディカル輸送の経験を活かし、全国に広がるネットワークと確かな品質管理体制で、治験検体や再生医療等製品などの高精度輸送を実現する企業です。GCP・GDPなどの各種ガイドラインに準拠した体制を整え、スタッフの定期研修を通してサービスの質を保っています。

検体輸送には温度ロガー付きの専用保冷ボックスを使用し、温度推移の記録を翌日にPDFで提供することで、クライアントの品質管理ニーズに応えています。航空要件に対応した海外発送用ボックスも完備しており、国内外の輸送に柔軟に対応。バイク・軽四輪・飛行機・公共交通機関を駆使し、24時間以内での配送や当日依頼にも対応できるフットワークの軽さが強みです。

治験検体・細胞・試薬・医薬品など幅広い検体の輸送に対応し、再生医療や治験薬輸送などの実績があります。

企業情報

会社名セルート
輸送できる検体治験検体・一般臨床検体・動物病理診断検体・細胞・試薬・医薬品・治験薬・サンプル・医療機器・再生医療等製品・原薬培地など
温度管理方法温度ロガー・温度管理資材
保有車両公式サイトに記載がありませんでした。
輸送手段バイク・軽四輪・飛行機・公共交通機関
輸送実績検体回収・細胞輸送・再生医療・治験薬輸送
会社所在地東京都新宿区高田馬場1-31-18 高田馬場センタービル2F
電話番号(フリーコール)0800-919-9966
※フリーコールにつながらない場合はこちらにおかけください。03-5285-5017(有料)
公式サイトhttps://www.bio-logi.com/

日本通運

日本通運
引用元HP:日本通運公式HP
https://www.nittsu.co.jp/sora/medical/

日本通運は、日本国内外に広がる物流ネットワークと独自開発の医薬品専用車両を活用し、医療・医薬品輸送分野で高品質な検体輸送サービスを提供しています。輸送物の特性に応じた専用プランを提案できる柔軟性と、温度管理を徹底した安全な輸送体制が強みです。

検体輸送にはS/M/Lの3サイズ展開を持つ「定温マルチBOX II」を活用し、冷蔵・冷凍・常温の複数温度帯に対応する高精度な温度管理が可能です。オプションの温度トレーサーにより、輸送中の温度推移も可視化でき、品質保証に貢献します。
また、独自開発の医薬品専用車両を東日本、西日本、富士、九州の医薬品センターで運用し、リアルタイム監視システムとセキュリティー対策により、安全性の高い輸送サービスを実現しています。

企業情報

会社名日本通運
輸送できる検体治験薬(フェーズI~フェーズIV)・治験機器・臨床検体・血液検体など
温度管理方法定温マルチBOX II(オプション)
保有車両公式サイトに記載がありませんでした。
輸送手段陸・海・空の輸送モード
輸送実績公式サイトに記載がありませんでした。
会社所在地東京都千代田区神田和泉町2
電話番号03-5801-1111
公式サイトhttps://www.nittsu.co.jp/sora/medical/

リンケージ

リンケージ
引用元HP:リンケージ公式HP
https://www.bs-linkage.jp/lp/index.html

リンケージは、多様な検体を対象とした輸送を行っています。
検体は、外気の影響を受けにくい専用輸送ボックスに収容され、保冷材やドライアイスの活用により-20℃以下から2〜8℃までの温度帯に対応可能です。温度ロガーによる温度記録も可能で、品質保持とトレーサビリティを確保。バイク・軽四輪車などを活用し、緊急当日配送や時間指定・ルート配送にも柔軟に対応しています。

さまざまな情報を預かる事業を展開しているため、国際規格であるISO27001に準拠した「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)」を構築し、セキュリティの確保に努めている会社です。

企業情報

会社名リンケージ
輸送できる検体全血・血清・血漿・細胞・組織・尿・便・スワブ、治験薬・医薬品・ワクチン
温度管理方法温度ロガー・ドライアイス・保冷材・専用ボックス
保有車両バイク・軽四輪など
輸送手段陸送・空輸・鉄道など
輸送実績処方箋薬・治験検体・PCR検体
会社所在地大阪府大阪市北区東天満1-2-6
電話番号06-6355-0261
公式サイトhttps://www.bs-linkage.jp/lp/index.html

まとめ

デリケートな検体輸送においては、輸送前と輸送後で品質が変わらないよう輸送を行うことが非常に重要であり、このページで紹介したような注意点をきちんと押さえられているかどうかを踏まえて業者選びを行うようにしましょう。

送りたい検体の種類別
おすすめの検体輸送会社3選

検体を一般貨物で送るのは、多大なるリスクを伴います。冷蔵・冷凍保存したとしても、その温度が適切に維持できていなければ品質劣化を招きます。劣化した検体からは、正しいデータは取れません
といっても、すべての検体に温度管理が必要なわけではなく、重要なのは検体にマッチした適切な輸送方法かどうか。ここでは代表的な検体を分別し、おすすめの輸送会社をピックアップしています。

温度管理が必要な検体
治験検体・再生医療加工品など
厳密な温度管理が求められる
不安定な状態の検体輸送に強い
アスクトランスポート
(αTemp)
アスクトランスポート
引用元:アスクトランスポート サービスサイト
(https://alpha-temp.com/)
アスクトランスポートが
不安定な状態の検体輸送に強い理由
  • 極低温から高温帯まで幅広い温度に対応でき、ロガーで温度変化も見逃さない
  • 検体に適した梱包を施し、輸送時の振動や衝撃から保護できる
  • 空輸や幹線輸送で、早期納品や時間指定にも対応できる
混載でコスト重視
冷凍血液・髪の毛・爪など
混載便同梱でコストを抑制
安定した状態の検体輸送に強い
ヤマト運輸 特殊医薬品
ロジスティクス
ヤマト運輸 特殊医薬品ロジスティクス
引用元:ヤマト運輸 特殊医薬品ロジスティクス サービスページ
(https://business.kuronekoyamato.co.jp/promotion/pharmaceuticals/)
ヤマト運輸が
安定した状態の検体輸送に強い理由
  • 一般貨物を運ぶ混載便を利用することで、コストを抑えながら輸送できる
  • 車自体に衝撃保護資材を搭載し、安定した検体なら容易に梱包できる
  • 多少の低温保管が必要であれば、クール便の混載で輸送できる
実験動物検体
マウス・ラット・ウサギなど
動物専用のゲージ付き車両で
ストレスを軽減した輸送に強い
ジェットエイト
ジェットエイト
引用元:ジェットエイト公式サイト
(https://jet8cargo.com/)
ジェットエイトが
ストレスを軽減した輸送に強い理由
  • 動物へのストレスを軽減するゲージ付き専用車両で負荷を抑えた輸送ができる
  • 国際輸送時の省庁・検疫手続きを代行してくれ、輸送の待ち時間を減らせる
  • 取り扱える動物の種類が多く、動物種ごとの個別対応ができる
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