検体輸送時にはどのような梱包をしておくのが望ましいでしょうか?このページでは、検体の梱包方法と大事なポイントを紹介します。検体輸送における適切な梱包方法を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
検体輸送の梱包方法は基本三重梱包が一般的です。一次容器・二次容器・三次容器と文字通り三重に包装することで高い防漏性や気密性を確保します。以下、一次~三次の各容器の概要と特徴をまとめました。
三重梱包のいちばん内側にくる容器です。ここに検体を入れるため防漏性の高い容器を使用し、十分な量の吸収剤で周囲を覆います。吸収剤は容器が破損した場合の保護にもなります。
一次容器を保護するための容器です。三重梱包の二番目を担います。防水性や気密性を高める必要があるため、ここにドライアイスを入れるのはNGです。二次容器の中に一次容器を複数入れることは可能ですが、緩衝材として十分な量の吸収剤を入れる必要があります。
三重梱包のいちばん外側(三番目)にくる容器です。この中に二次容器を入れ、外部からの物理的な衝撃や水などから保護する役割を担います。耐久性の高い容器を用いるだけでなく、中身に関する詳しい情報や注意事項を記した適切なラベル表示が必要です。
有用なデータを取るために必要な検体は、いかに品質を安定させたまま運ぶかが課題。検体によって適切な温度や衝撃対策は違うため、個々の検体を運ぶのに優れた強みを持つ輸送会社を選びましょう。
このサイトでは代表的な医療検体を「生体検体」「乾燥・凍結検体」「実験動物検体」に分け、それぞれのおすすめ輸送会社を紹介しています。依頼先選びの参考にしてみてください。
検体輸送では内容物の品質を損なわないようにするため、徹底した温度管理が必要です。方法としては梱包の際にドライアイスやドライシッパーなどを入れることで、検体の種類に合わせた冷蔵・凍結状態での輸送が可能となります。
ただし、三重梱包を用いる場合は、二次容器の中にドライアイスを入れないようにしましょう。二次容器にドライアイスを入れると、ガスが溜まり容器が破裂する可能性があります。
ドライアイスは三次容器かオーバーパックの中に入れてください。正しい手順と注意点を守ることで、品質を保ちながら適切に検体を輸送することができます。
検体輸送の梱包方法は、一次容器・二次容器・三次容器と三層を重ねた基本三重梱包が原則です。各層で適切な材質を用いることで防漏性と気密性の高い梱包を実現します。
二次容器にドライアイスを入れるのはNGなど、いくつかの注意点やリスクもあるため、検体輸送の梱包は専門業者に依頼するのが無難でしょう。
検体を一般貨物で送るのは、多大なるリスクを伴います。冷蔵・冷凍保存したとしても、その温度が適切に維持できていなければ品質劣化を招きます。劣化した検体からは、正しいデータは取れません。
といっても、すべての検体に温度管理が必要なわけではなく、重要なのは検体にマッチした適切な輸送方法かどうか。ここでは代表的な検体を分別し、おすすめの輸送会社をピックアップしています。