動物の検体にはいくつかの種類があるため、輸送するときは種類ごとの輸送方法や注意点を守ることが大事です。こちらでは、動物検体の種類と輸送時のポイント・注意点を紹介します。
動物検体は、医学的・薬理学的実験などさまざまな研究や実験に利用される動物の検体です。マウス・ラット・ウサギ・モルモット・ハムスター・メダカなど実験動物には幅広い種類があるほか、血液検体、組織検体、尿・糞便検体、唾液検体、骨・歯検体など検体の種類も多様。
動物の検体は人間の検体と同じく性質がデリケートなため、取り扱いには細心の注意と丁寧さが求められます。輸送に際してはどのような点を注意すべきでしょうか。主な動物検体の種類ごとの輸送時の注意点を紹介します。
有用なデータを取るために必要な検体は、いかに品質を安定させたまま運ぶかが課題。検体によって適切な温度や衝撃対策は違うため、個々の検体を運ぶのに優れた強みを持つ輸送会社を選びましょう。
このサイトでは代表的な医療検体を「生体検体」「乾燥・凍結検体」「実験動物検体」に分け、それぞれのおすすめ輸送会社を紹介しています。依頼先選びの参考にしてみてください。
血液検体は、動物の血液を採取してさまざまな検査や病気の診断に使用します。輸送時のポイントは温度管理です。動物の血液検体は一般的に、2℃~8℃の冷蔵または-20℃以下の冷凍にて保存・輸送をします。輸送中に漏れないよう耐久性と密閉性の高い容器を使用することも重要です。
組織検体は、脳や腎臓など動物の臓器から採取して検査や解析に利用します。輸送時のポイントは、検体の固定化です。ホルマリン水溶液など固定液入りの容器に入れて保存することで、組織を固定化し新鮮な状態を保つことができます。
組織を採取後、できるだけ早く液に浸漬し固定することが大事です。
唾液検体は、動物から唾液を採取して病気の診断や遺伝子解析、ホルモン分析などさまざまな研究や診断に利用します。輸送時の梱包は基本三重梱包です。検体が漏れないよう、一次容器・二次容器・三次容器と三重にして密閉性と防漏性を確保します。
動物検体は、血液、組織、尿、糞便、唾液、骨・歯など多岐にわたっています。検体の種類ごとに性質が異なり、輸送時の注意点も変わるため内容物に合った対応が必要です。
温度管理、容器の選定、梱包方法、法規制への対応など多様な問題が関係しているほか、国際輸送の場合は検疫申請や輸出入通関手続きにも対応しなければなりません。
動物検体の品質保持を確保しながら適切な状態で輸送をしたいと思う場合は、動物検体の配送で経験やノウハウを持つ専門業者に相談してみましょう。
検体を一般貨物で送るのは、多大なるリスクを伴います。冷蔵・冷凍保存したとしても、その温度が適切に維持できていなければ品質劣化を招きます。劣化した検体からは、正しいデータは取れません。
といっても、すべての検体に温度管理が必要なわけではなく、重要なのは検体にマッチした適切な輸送方法かどうか。ここでは代表的な検体を分別し、おすすめの輸送会社をピックアップしています。


