感染性物質の検体輸送とは、病原体を含む可能性のある検体を運搬することを意味します。輸送に関しては、厳格な規則と安全管理への対応が重要です。こちらでは、感染性物質の検体輸送で押さえておきたいポイントを紹介します。
感染性物質の検体輸送は、血液や血清、尿、便など病原体を含む可能性がある検体やサンプルを運搬することです。
感染性物質の検体は、ウイルス・細菌の検査や感染症の検査など多様な検査に役立てられる一方、輸送に際しては厳格な規則と手順を守って行う必要があります。特に注意すべきポイントを紹介しましょう。
有用なデータを取るために必要な検体は、いかに品質を安定させたまま運ぶかが課題。検体によって適切な温度や衝撃対策は違うため、個々の検体を運ぶのに優れた強みを持つ輸送会社を選びましょう。
このサイトでは代表的な医療検体を「生体検体」「乾燥・凍結検体」「実験動物検体」に分け、それぞれのおすすめ輸送会社を紹介しています。依頼先選びの参考にしてみてください。
感染性物質の検体は、適切な方法で輸送する必要があります。具体的には国の許可を取得したり、安全性を確保したり、適切にラベルを貼ることなどが求められます。
感染性物質の検体は、カテゴリーAとカテゴリーBに分類され、カテゴリーAは人体に有害な病原体、カテゴリーBはそれ以外の感染性物質です。
この内、カテゴリーAを運搬するときは、感染症法に基づき厚生労働省からの許可が必要となります。無許可で運搬することはできないため注意が必要です。
感染性物質の検体は、運搬中に漏出すると人に感染させてしまうことも起こり得ます。そのため検体には厳重な包装・梱包をほどこし、高い安全性で輸送をすることが必要です。
感染性物質の梱包は、三重梱包が基本となります。漏れ防止として一次容器、一次容器を保護するための二次容器、外部からの衝撃を防ぐ三次容器と、三重に梱包することで安全性と防漏性を確保します。
感染性物質の検体輸送では、梱包に適切なラベルを貼ることが必要です。カテゴリーAは「UN2814」または「UN2900」、カテゴリーBは「UN3373」と表示し、それぞれ感染性物質であることを明示します。
感染性物質の検体輸送は、輸送の中でも特に高い安全性と法令遵守が求められる分野です。万が一、輸送中に検体が漏洩すれば、輸送業者だけでなく関係するすべての人々に健康被害を及ぼす可能性があるため、細心の注意を払った取り扱いが必要です。また、カテゴリーAに該当する検体の輸送には、厚生労働省の許可が必要となるなど、法的な制約もあります。
そのような背景から、感染性物質の検体輸送を安心して任せられるのは、専門的な知識と実績を有する輸送会社です。専用の梱包資材や輸送体制を整えていることに加え、法令を遵守した正確な手続きが行えることが重要です。ここでは、感染性物質の検体輸送において確かな実績を持つ輸送会社を紹介します。安全で確実な輸送体制を構築した企業を選ぶ際の参考にしてみてください。
アスクトランスポートは、輸送事業を幅広く展開している企業で、培ってきたノウハウを活かし、クライアントのニーズに応じた最適な検体輸送ソリューションを提供しています。高品質な輸送サービスを支えるために、ドライバーの教育やホスピタリティの向上にも力を入れ、24時間365日体制で対応可能な体制を整えています。
検体輸送においては、厳格な温度管理が可能な資材や車両を活用。
輸送BOXは温度帯(常温・冷蔵・凍結・極低温)を4種類から選択可能で、最大96時間の保冷・保温性能を備えています。また、輸送中の衝撃を抑えるために防振パレットを使用し、検体の品質を保持します。
車両にはコンピューター制御の温度設定装置付き後室が備わっており、-10℃〜60℃まで対応できる高精度温度管理が可能です。これにより、輸送中の温度変化を最小限に抑える体制が構築されています。
治験や再生医療など、温度にシビアな検体輸送においても豊富な実績があります。
| 会社名 | アスクトランスポート |
|---|---|
| 輸送できる検体 | 臨床検体・治験・試薬試料・医薬品・再生医療など |
| 温度管理方法 | 温度ロガー・保冷ボックス・ドライアイス・ドライシッパー |
| 保有車両 | 温度管理車両 |
| 輸送手段 | フルチャーター・ハーフチャーター・ハンドキャリー |
| 輸送実績 | 治験 12,000件 試薬・試料 3,400件 再⽣医療 300件 ※参照元(2023年3⽉~4⽉のデータ):アスクトランスポート公式HP(https://alpha-temp.com/) |
| 会社所在地 | 東京都港区芝浦4-12-38 |
| 電話番号 | 03-3456-3474 |
| 公式サイト | https://ask-tr.jp/ |

鴻池運輸は1880年に創業した老舗の物流企業で、「インテグレート・イノベーション(統合革新)」を事業コンセプトに掲げています。物流にとどまらず、生産やサービス分野にも展開する大手企業として、社会に新しい価値を提供し続けています。
鴻池運輸の検体輸送サービスは、専任の教育を受けたスタッフによって、正確かつ安全な輸送を実現しています。再生医療品を含む高い専門性が求められる輸送にも対応しており、独自に開発した専用BOXと高機能保冷剤を活用することで、-25℃~+18℃までの温度帯に対応。外部から内部温度が確認できる仕組みや、日本版GDP基準に準じた温度トレーサビリティシステムの導入により、信頼性の高い温度管理を可能としています。
さらに、空輸便・トラック便・船便といった多様な輸送手段を組み合わせ、クライアントのニーズに応じた柔軟な輸送プランを提供。スピード・コスト・検体の特性に合わせたオーダーメイド対応が可能で、混載便との組み合わせによるコストダウンにも対応しています。
| 輸送できる検体 | 一般検体、再生医療品、その他感染性物質(UN3373、カテゴリーB)のほか、新型コロナウイルスのPCR検体 |
|---|---|
| 温度管理方法 | 高機能保冷剤・専用BOX |
| 保有車両 | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
| 輸送手段 | 空輸便・トラック便・船便 |
| 輸送実績 | 一般検体・再生医療品・その他検体(インフルエンザ検体、クラミジア検体、クラミジア抗原、新型コロナウイルスPCR検体など) |
| 会社所在地 | 大阪府大阪市中央区伏見町4-3-9 |
| 電話番号 | 06-6227-4600 |
| 公式サイト | https://www.konoike.net/ |

佐川グローバルロジスティクスは、佐川急便をはじめとした物流企業グループの一員として、検体輸送を含む医療分野への高品質なロジスティクスサービスを提供しています。人手不足やDX推進といった社会的課題にも対応し、効率的かつ安定した配送体制を構築しています。
検体輸送にはコスト負担軽減のため、資材と輸送をパッケージ化した「検体輸送パック」を展開しており、料金の均一化によってクライアントの経済的負担を軽減しています。
輸送資材には、冷蔵・冷凍に対応した三重梱包可能なアイスボックス(温度管理輸送容器)を使用。これらは事前に医療機関へ送付され、スーツ姿の専門スタッフが検体を回収後、安全かつ適切な温度でラボまで配送します。
輸送には航空機・公共交通機関・チャーター便を柔軟に使い分け、指定時間内での正確な配送を実現しています。
| 会社名 | 佐川グローバルロジスティクス |
|---|---|
| 輸送できる検体 | 検体・医薬品・臍帯血 |
| 温度管理方法 | アイスボックス(温度管理輸送容器) |
| 保有車両 | チャーター |
| 輸送手段 | 航空輸送・チャーター・公共機関 |
| 輸送実績 | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
| 会社所在地 | 東京都品川区勝島1-1-1 |
| 電話番号 | 03-3768-8504 |
| 公式サイト | https://www.sagawa-logi.com/ |

セルートは、25年以上にわたるメディカル輸送の経験を活かし、全国に広がるネットワークと確かな品質管理体制で、治験検体や再生医療等製品などの高精度輸送を実現する企業です。GCP・GDPなどの各種ガイドラインに準拠した体制を整え、スタッフの定期研修を通してサービスの質を保っています。
検体輸送には温度ロガー付きの専用保冷ボックスを使用し、温度推移の記録を翌日にPDFで提供することで、クライアントの品質管理ニーズに応えています。航空要件に対応した海外発送用ボックスも完備しており、国内外の輸送に柔軟に対応。バイク・軽四輪・飛行機・公共交通機関を駆使し、24時間以内での配送や当日依頼にも対応できるフットワークの軽さが強みです。
治験検体・細胞・試薬・医薬品など幅広い検体の輸送に対応し、再生医療や治験薬輸送などの実績があります。
| 会社名 | セルート |
|---|---|
| 輸送できる検体 | 治験検体・一般臨床検体・動物病理診断検体・細胞・試薬・医薬品・治験薬・サンプル・医療機器・再生医療等製品・原薬培地など |
| 温度管理方法 | 温度ロガー・温度管理資材 |
| 保有車両 | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
| 輸送手段 | バイク・軽四輪・飛行機・公共交通機関 |
| 輸送実績 | 検体回収・細胞輸送・再生医療・治験薬輸送 |
| 会社所在地 | 東京都新宿区高田馬場1-31-18 高田馬場センタービル2F |
| 電話番号 | (フリーコール)0800-919-9966 ※フリーコールにつながらない場合はこちらにおかけください。03-5285-5017(有料) |
| 公式サイト | https://www.bio-logi.com/ |

国際空輸は、メディカル関連貨物だけでなく航空会社貨物代理店として輸送サービスを提供しています。北海道から沖縄まで全国に対応しており、日々大量の航空貨物を高い安全性かつ迅速、正確に輸送しクライアントのビジネス発展に貢献している会社です。
これまでに非臨床実験や市販に至るまでの臨床試験、市販後の臨床試験など多くのプロトコールに参加しており、治験薬について知識やノウハウが蓄積されていることが強みです。培ったノウハウや知識を活かし、輸送物を正確かつ迅速に目的地に輸送する、高品質な輸送サービスを実現させています。
国際空輸では、7温度帯(1℃~30℃、2℃~8℃、15℃~25℃、35℃(±3℃)、-15℃~-25℃、-60℃~-80℃、-190℃~(ドライシッパー))に対応できるメディカルバックを利用して、検体の品質を担保しています。トラック、航空便やチャーター便を活用して、最短24時間以内で目的地まで輸送。輸送中の温度は電子的に記録可能で配送完了後にメールで共有しています。
| 輸送できる検体 | 再生医療等製品・治験薬・治験検体・臨床検体等 |
|---|---|
| 温度管理方法 | 国際空輸メディカルバッグ |
| 保有車両 | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
| 輸送手段 | 航空便・チャーター便 |
| 輸送実績 | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
| 会社所在地 | 東京都江東区清澄1-8-4 |
| 電話番号 | 03-5875-9771 |
| 公式サイト | https://www.kokusaikuyu.co.jp/ |
感染性物質の検体輸送では、輸送中の人への感染を防ぐため、厳重な梱包を行い正確に輸送したり、適切にラベルを表示したり、許可の取得も必要です。特に人体に有害な感染性物質であるカテゴリーAを輸送するときは、適切な方法と規則を守って行うことが求められます。
輸送に関しては厳密な管理が必要なため、確実性を増したいと考える場合は、感染性物質や検体輸送の経験やノウハウを持つ専門業者に依頼するのがベストです。
検体を一般貨物で送るのは、多大なるリスクを伴います。冷蔵・冷凍保存したとしても、その温度が適切に維持できていなければ品質劣化を招きます。劣化した検体からは、正しいデータは取れません。
といっても、すべての検体に温度管理が必要なわけではなく、重要なのは検体にマッチした適切な輸送方法かどうか。ここでは代表的な検体を分別し、おすすめの輸送会社をピックアップしています。
※参照元:FedEx公式サイト(https://www.fedex.com/ja-jp/about/facts.html)2026年4月調査時点