こちらでは、検体輸送の方法や基礎知識を紹介します。
検体の海外輸送や料金の目安、実験動物検体の取り扱い、梱包方法など、さまざまな課題を網羅的に取り上げて分かりやすく解説しました。検体輸送の全体像をご理解いただける内容となっています。
検体の海外輸送では、いくつかの法律や規制に留意することが大切です。
例えば感染症法によると、感染性物質を含む検体の輸出や生物テロに使用される恐れのある病原体等の輸出入は厳しく規制されています。ラベル・梱包規制では、輸入国(発送先)の法令に従ってラベルや梱包をすることが重要です。
その他、必要書類を用意したり、正確な情報で申請をしたりするなど、通関手続きに関するルールや規制を遵守することも必要になります。
検体輸送の料金は、検体の種類や輸送距離・梱包方法・温度管理などによって変動します。
目安として、首都圏内における検体の輸送料金を66,000円としている輸送業者もあります。一般貨物なら宅配便で数千円程度で配送可能なため、検体輸送の料金は一般貨物と比べて高いことを知っておく必要があります。
検体輸送では厳重な温度管理や安全対策などより厳しい基準に従って行われるため、その分輸送料金が高くなります。検体の料金について紹介しますのでご一読ください。
有用なデータを取るために必要な検体は、いかに品質を安定させたまま運ぶかが課題。検体によって適切な温度や衝撃対策は違うため、個々の検体を運ぶのに優れた強みを持つ輸送会社を選びましょう。
このサイトでは代表的な医療検体を「生体検体」「乾燥・凍結検体」「実験動物検体」に分け、それぞれのおすすめ輸送会社を紹介しています。依頼先選びの参考にしてみてください。
実験動物検体は医療用検体のなかでも特に制限が多い分野です。
輸送に際してはさまざまな書類を用意したり、基準、倫理、ガイドラインをクリアしなければなりません。提出書類には「微生物検査書」「実験動物搬入依頼書」「微生物検査結果発行依頼書」などがあります。
ガイドラインでは、動物の健康確認や配送中の快適性の確保、ストレスを与えないなど多様な指針を設けているため、それらに配慮しながら適切な方法で輸送することが大切です。
検体の梱包方法は、基本三重梱包が一般的です。文字通り三重に容器を重ねて梱包する方法で、一次容器、二次容器、三次容器の三層をもって高い防漏性と気密性を確保し、輸送中の検体の品質と無事を保護します。
特に重要なのが温度管理です。検体の輸送では内容物の品質を保持するため、検体の種類に応じてドライアイスやドライシッパーなどを容器入れて必要な温度を維持します。
ただし、ドライアイスを二次容器に入れるのはNGです。詳しく紹介しますのでチェックしてみましょう。
検体を一般貨物で送るのは、多大なるリスクを伴います。冷蔵・冷凍保存したとしても、その温度が適切に維持できていなければ品質劣化を招きます。劣化した検体からは、正しいデータは取れません。
といっても、すべての検体に温度管理が必要なわけではなく、重要なのは検体にマッチした適切な輸送方法かどうか。ここでは代表的な検体を分別し、おすすめの輸送会社をピックアップしています。